2017年12月
2017年12月28日
木鶏(もっけい)(大田)
この話には闘鶏を育てる名人が登場し,名人と王とのやりとりが綴られています。
名人に王が鶏をあずけて育てさせます。
10日経過
王「どうや?」
名人「まだ空威張りして闘争心があるからいけません」
さらに10日後
王「どうや?」
名人「まだまだです。他の闘鶏の声や姿を見ただけでいきり立ってしまいます」
さらに10日後
王「そろそろどうや?」
名人「目を怒らせて己の強さを誇示しているのでだめです」
さらに10日後
王「さすがにそろそろどうや?」
名人「もう良いでしょう。まるで木でできた鶏のように泰然自若としています」
最近,角界で大きな騒動がありますが,伝説の大横綱「双葉山」は,この木鶏を目指していたと聞いたことがあります。69連勝後に負けたとき,「いまだ木鶏たりえず」と言ったとか。
上の話と似たところが授業にもあると常々思っております。どれだけ自然体で授業ができるか,相手の状況や出方に合わせて臨機応変に授業ができるか,それが私のテーマです。授業後,帰りの車でいつもその日の授業を振り返っています。
酉年ですが,木鶏にはまだまだほど遠いです。

2017年12月27日
小6生も頑張っています(大田)
小6生も漢字検定に向けて頑張っています。
私は生徒のテキストを見るとき,中身を見るのは当然のこと,外側も見るようにしています。
物は大切に扱わねばなりませんが,こと辞書や用語集,テキストの類に関しては,外側がきれいなままではいけません。
何度も何度も調べ,問題を解いている生徒のテキストや用語集は外側がふくらんだり,ページをめくった後がついていたり,ボロボロになったりしています。
テキスト類もボロボロになるまで使われれば,「以って瞑すべし」でございます。テキストもきっと喜んでいることでしょう。
先日,小6生から宿題にしている漢字検定対策のテキストを集めました。
ボロボロになりかけていました。
年末年始で全て解き終わる予定ですが,もしもボロボロになったせいでホッチキスがとれかけて,生徒がケガなどしてはいけないと思い,セロハンテープを貼ってホッチキスの部分を補強いたしました。補強して返却した後で「マスキングテープを買っておくべきだった,カラフルに補強してあげればよかった」と後悔しました。
![dc7e20ca[1]](http://livedoor.blogimg.jp/homb/imgs/c/8/c84b2204-s.jpg)
あ!雪だ!
気がつきましたか?
そしてその後すぐに,去年のある受験生のことを思い出したのです。
一年前のちょうど今頃でしかたから,学校はもちろん冬休み。
受験生たちに,私は「(こういう学校が休みの時こそ)朝早起きして勉強するんだぞ~」とことあるごとに声をかけていました。そしてこの日も彼にわたしはこう尋ねました。
私「Tくん,今朝も早起きして勉強したかい?」」
するとTくんはパッと表情を明るくしてこう答えました。
T「それより先生!今日雪が降ったの知っていますか?」
私「知っているよ。中3ってそんなことで嬉しいと思うの?」
T「テンション上がりますよ!午前中は雪が降る中,家の庭をずっと走り回っていました!」
彼の笑顔を見ていると,その時の彼の喜びがその目の中から映し出されるように感じられます。私の負けです。もう「そんなことより勉強しろ」とは言えませんでした。その笑顔を見ていたいと思ってしまったので。
毎日頑張ってきた子にとっては,最高のプレゼントだったのですね。
そして今日の雪にも感謝します。教え子の思い出をきっかり1年後に思い出させてくれて。
「ありがとう」

2017年12月26日
報われるその日まで
中1や中2にとっては,来るべき高校入試に向けた歩みの途中で,志望校をこれから考えていく指針としていくべき数字です。しかし中3生にとっては,受験校を決めたり,その高校に合格したり,中学校卒業後の進路を自分の思い通りに決めていけるかどうかに関わる重要な数字なのです。現行の静岡県高校入試のシステムでは,中3の2学期内申点と当日の入試(学力試験)で合否が決まるからです。
今年も内申が上がって想定以上の希望を見出した子もいれば,人目をはばからず,あるいは人知れず涙を流した子もいます。
ここからは生徒(特に中3生)にも読んでもらいたいです。
その子が本気で頑張った量の分だけ,内申点が上がって欲しい!
それは私が切に,そして強く願ってきたことです。
でも残念なことに,現実は必ずしもそうなるわけではありません。
そしてあらためて受験生全員に問いたい。
もう入試結果は出たのかい?
まだですよね。
つまり今,合格する可能性そしてその逆の可能性も,全ての受験生にとって両方の可能性があるということ。
今出来ること(すべきこと)を自覚し,行動(勉強)を自ら増やして突き進んでいる子が一番強いのです。「もっと勉強しないと!」なんて言われていたり,家で勉強をしていないと親に心配をかけていたり,遊びの予定を減らさない周りの同級生は,たいしたライバルではありません。恐れるに及ばず。
今回内申点が少し足りずに気落ちした子たちよ!
本気で頑張れる元気な心身と時間がまだ十分にあることを忘れてはいけない。逆境に負けず進み続ける君たちのパワーは,家族や私たち教師の思いも巻き込んで,さらに大きくなっていくぞ!
内申点が足りていても,厳しい競争が待っている子たちよ!
いつも先生が隣にいるつもりで勉強をせよ。
どういう先生をそばに感じるべきか?
ミス出来ない…そんな緊張感を維持させてくれる先生?
それとも,近くにいると安心できるような先生?
今ある目標を導いてくれた恩のある先生?
それは誰でもいい。
なんなら先生でなくてもいい。
家族の誰かや,誰か今の自分にとってプラスに働く存在を近くに感じて,自分を支えてくれている大人や友達からもらった言葉を忘れず,油断しそうな心を引き締めて日々を過ごそう!
中1・中2の生徒及び保護者様の中には,中3の2学期,つまり高校入試の合否に直結する内申点が最後どのくらい上がり下がりするのか気になっていることでしょう。今年度は【桐光学院本部校の中3生82%が内申点上昇】という結果でした。

その答 ちょっと待て (影山)
『エッ!それはないでしょ!』
という解答を目にする事があります。
例えば,5%の食塩水300gと10%の食塩水200gを混ぜ合わせると何%になるか? (正解は7%)に対して,3%とか20%などという答が出てくることがあります。
自信を持って出した答なのでしょうが,どこかで計算ミスをしたのかもしれませんね。
本当にそれでよいかどうか少し考えてみれば『ちょっとおかしいぞ』と気づくはずです。
5%と10%を混ぜ合わせたものが,5%よりうすくなったり10%より濃くなったりはしませんよね。
自分が出した答が適当なのか,大雑把で良いので検証してみる癖をつけておくことで失点を減らすことが出来ます。
論外な答 笑ってしまうかもしれませんが…
問 (文末のみ) …これを何というか。
答 いう または いわない

どの教科でも,何を答えさせようとしているかは問題文にしっかり書いてあります。
年明けの『定着度調査』や『学力調査』では,答が出たらすぐに解答欄にそれを書くのではなく,もう一度問題文を読み返してみてください。
2017年12月25日
計算ミス0への挑戦 (福留)
こんにちは。
数学担当の福留です。
土曜日は,昼から中3の勉強会,そのまま通常授業があり,夜は個別授業です。
先週土曜日(12/23)は,中1の個別授業。
方程式の計算を繰り返し解きました。
同じ種類の計算を50問繰り返し解く。
計算の解き方は,中2Aとの合同補習の際も復習していますので,出来るようになっています。
今回は,数をこなし,計算ミスをなくすという部分に特化して行いました。
解き方は分かっていても,プラスとマイナスを間違えてしまったり,足し算・引き算の計算を間違えてしまったり・・・。
数(絶対値)があっていても,マイナスがついていなければ,もちろん0点です。
解き方がわかっても問題数をこなさなければ,計算ミスは減りません。
生徒一人一人見て回り,こちらで採点し,間違えやすいポイントを伝えています。
個別授業は随時受け付けています。
不安な教科・単元のある生徒はいつでもお声かけください。
2017年12月24日
ミスチルの曲と 毎土猛勉会と(大田)
♪睡眠不足が続く日でも 君に会えるなら飛んでく♪
というのがございましたね。「Marshmallow day」という曲です。
残念ながら,私生活ではこういうフレーズを言う機会に恵まれませんでした。
しかし,仕事の場合は別ですね。下の写真は毎土猛勉会の様子です。

生徒に会えるなら 飛んでく?
私は土曜休みですが,猛勉会に行ってたくさんの質問を受けてきました。
誰にも頼まれもしないのに休みの土曜日に勝手に猛勉会に参加しました。
一生懸命に頑張る生徒の姿は,私にとって,元気の源みたいなものですので。
と,ここまで書いて,ドキッとしました。
このフレーズの直前の歌詞を思い出したからです。
♪君のいない世界を 想像して怯えるよ♪
でも,今はこんなことを考えている場合ではありませんよね。
あと,約2ヶ月半。この子たちに会えるのは,たったそれだけしかないと考えるのではなく,悔いの残らないようにやれることをとことんやる。生徒たちも私たちも。
ただ,それだけですね。
蛇足ではございますが,睡眠時間はしっかりとれておりますし,校舎へは自家用車で法定制限速度を守って参りました。
2017年12月23日
数学もやっています(大田)

この写真は国語の古文特訓中のもの(後ろの生徒たちは自習中)です。
現在,数学も教えています。
「数学も」と書きましたが,実は約20年前にこの仕事を始めたときは,「数学の」教師でした。ピザ屋さんが、いきなり「ラーメン始めました」というわけではございませんので,
ご安心下さい。数学の授業で心がけているのは,「自分(教師側)で答えを言わないこと,生徒に説明してもらうこと」です。

先日,ある方に教えていただきました。それを私が図にしたものが上です。図を作るのがお仕事ではございませんので,拙いのはご容赦下さい。
その方のお話によると…
話を聞くだけ・・・理解は全内容のうちの5%程度
やってみる・・・・全内容の20~60%を理解
他人に説明してみる・・・95%の理解ができる
とのことです。
私は数学・算数の授業中,何度も指名します,こちらから質問します。
「ここはどうなる?」「あってるけど,なんでそうなるの?」「どうしてそう思ったの?正解だけど。」
「わからない人に説明するとしたら,なんて言ってあげる?」「もしこうだったら,どうなる」
授業=聞く 宿題=やる にプラスして
ヒントを出しながら「他人に説明する・教える」という時間を作ろうと考えて,このようにしております。
授業以外で生徒に質問されたときにも,ヒントをだして,こちらから質問を投げかけて,答えを言わずに,正解まで誘導しています。
生徒にとっては鬱陶しい教師かもしれませんけれど。
桐光模試の結果は…
1学期に比べて2学期の内申点が大きく変化し,その結果として模試の志望校判定にどれほど変化があるかお知りになりたい時は,ひとまずメールで構いませんのでその旨をお知らせください。
昨日は中2Sの子たちが上位者に自分の名前があるとか無いとか,気になって授業開始直前まで見ていました。

2017年12月21日
記述特訓 シンクロニシティ(大田)
2回目の記述特訓は,少し形を変えてみました。
と申しましても,やる内容は変わりません。
正解か不正解か,減点かの判断。
減点ならば,その理由を伝える。
減点のときは,生徒の書いた文を生かして正解になるように言葉を付け加える。
不正解または書けていないときには,反故の紙(裏紙)に簡単なメモを書いて渡す。
机の配置を変えると,やることは同じでも効率面でも公平性の面でも格段によくなります。
将棋の「多面指し」のようにも見えますが,やっている立場からすると,まるで
「わんこそば」をいただいているような気分です。
効率がよくなりすぎでございます。やってもやっても次から次へという感じで授業が進みます。
真剣に問題を解いていく中で,ほんの一瞬ですが,笑いも起こりました。
私のネクタイと上の写真に写っている,ある「もの」が,シンクロしています。私が見つけて生徒に話したら,期せずして笑いが広がりました。このネクタイ,最近購入したもので,昨日初めてつけてきたのですが,びっくりしました。
来週もこの授業を行いますが,来週も同じネクタイをしてくること,来週は反時計回りで回ることを決めました。
この授業,途中から(来週から)でも参加できます。あと2名くらいならば,何とかできます。
もしも参加したい人がいたら,申し出てください。
先制 宣誓 先生
こんなに早く面談をハイペースで進めたのは初めてかもしれません。学校の面談が終わるや否や,その足で桐光に駆けつけていただいたご家庭が半分以上でしたね。ご協力いただきありがとうございます。
「〇〇高校を受けます」
「年末まで何時から桐光で自習できますか?」
「後悔したくありません」
いろんな思いを受け取りました。
私の思いもぶつけました。
なぜこれほど急いで面談をしたか?
今年度もピリピリするほどのチャレンジをする子が多く,彼ら彼女らには早く目標を定めて欲しかったのです。既に迷いなく自分と同じ高校を志望しているライバル,まだ迷っているライバル,いろんなライバルがいますが,熱きチャレンジャーに必要なのは【断固たる決意】と【時間を無駄にしない日々】です。
そのためには毎日寝る前のある思考が大事です。
まず
【今日一日志望校合格に近づく行動をとったか?】
という観点で自分の行動を振り返り,
その後すぐに【明日どう過ごすか】を考えて寝ることです。
考えたらすぐ寝てOK。
考えすぎは余計な不安を招きます。
「どうしよう…」ではなく「こうしよう」で!


2017年12月20日
中学生には負けられぬ(大田)
車で磐田市内の公園に行き,40~50分ほどウォーキング&ランニングをします。証拠写真です。見苦しいものをお見せして申し訳ございません。

ジョギング・ウォーキングをしているのは体力づくりのためです。また,自然の中を走るのは身体だけでなく精神に対してもよい影響を及ぼします。
近くの中学校の体育の授業でしょうか,公園を走っている生徒の集団をときどき見かけます。
追い抜かれました。
「負けてたまるか!」
年甲斐もなく全力疾走をして抜き返してやりましたが,そのペースが続かず,すぐに抜き返されてしまいました。
その日は一日中,足腰が痛かったので,現在ではこのような馬鹿げたことはせず,自分のペースで走っております。
話は変わりまして,勉強についても,中学生には負けられぬ。
この仕事をしていますから,問題を解く力や知識では負けることはありませんが,「努力」では負けることがあるかもしれません。
そうならぬよう,常に問題を解くようにしています。


この問題の30%ほどを解き終わりました。今年中に年末なども使って,これを全て解く予定です。自分でも暇な人間だと思います(笑)。問題を解くのに飽きたら,右の本を読み,本を読むのに飽きたら問題を解いています。
まあ,他人に対して「もっとやりなさい。これじゃ足りない。」と言った分,自分自身もやらないと気がすまない性分ですので,仕方ありません。
2017年12月19日
古文特訓2回目(大田)

古文を読んでいると,今の人も昔の人も,考えることはほとんど同じである,と感じます。
昨日読んだ古文に,こんなことが書いてありました。要約すると…
相手の欠点はよく見えるのに,自分の欠点がよく見えないのはどうしてなのだろうか?
それは自分の顔についた傷は見えないが,相手の顔についた傷は見ることができるのと同じである。
だから,自分を映す「鏡」を手に入れよう。「鏡」とは・・・
という内容でございました。
当然,この授業では受験に向けて古文を読んでおります。
しかしながら,古文を読むことは受験以外のこと(たとえば他者への態度や自分自身の身の処し方など)で,人生に役に立つのかもしれない,と昨日は感じました。