『甲陽軍鑑』という書物(史料的評価には諸説あります)に掲載されている 武田信玄と織田信長との間のエピソード。

織田信長から武田信玄に進物が贈られた。進物は漆がぬってある箱に入っていた。信玄はその箱を家来に割らせてみた。その箱には漆がぬり重ねられ,層がいくつもできていることがわかった。これを見た信玄は,信長の誠意を本物であると判断した。

贈り物だけでなく入れ物の箱にまで手を抜かない態度に感心したのでしょうね。
漆を塗る→乾燥させる→整形→漆を塗る・・・と地道な作業を繰り返すことで層がいくつもできるわけですから。


で,なぜ このような話をながながと書いているのかともうしますと,この 漆ぬり は勉強と似ている,勉強そのものだと感じたからでございます。

問題を解く→自分のできていないことを見つける→自力で調べて または 質問して解決する→問題を解く

ただ問題を解いているだけでは,知識の「層」ができない。
解いた後の振り返りの重要性,これを最近は口を酸っぱくして授業中に話しています。

問題を解いて,間違っていたら模範解答を写して終わり,意味がわかっていなくても丸暗記して終わり,という勉強になってはいけない。

話しただけで勉強の仕方が改善されるわけではないので,机間巡視して一人一人 声をかけています。
「ここの問題,意味がわかってる? どうして答えが ウ になるかボクに説明してくれん?」などと。