人は、何かに失敗した時にすぐ言い訳(失敗の原因)を考えたくなります。それを言葉にして声を発するかどうかは人それぞれ性格によりますが、そういう方向に考えがちな人は少なくありません。
そしてその挑戦が自分の想定を超えるほど難しいものだった場合、いわゆる【ダメ元】のモードになりがちです。大学受験などでよく聞かれる《記念受験》や、クラスいち綺麗な女子に告白して無残にも散った中学生の気持ちにも宿りそうな心境が【ダメ元】ってやつです。
つまり「まぁしかたないか」の心境。

私はもう長いことこの仕事をしています。
若い頃、まだ桐光教師として駆け出しだった頃は、
内申点が足りず、学力でも足りなかった受験生が不合格だったとき、
「まぁしかたないよな…。もともと本人も不合格を覚悟していたしな。」
そう思う年度が何回もありました。
でも少し時が経ってから思うのです。
「本当にしかたがなかったのか?」と。
私たち教師も、受験生たちも、
結果が出てからでは何を思っても遅いのです。

高校受験という勝負の世界には、当然のことながら、受験生全員が笑顔になれるシーンは用意されていません。
人の持つ学力も平等ではありません。
選ぶ高校も同じではありません。
親御さんの思いも千差万別です。

私は、合格出来るかどうかのボーダー線上に立っている子には、会う度に必ず声をかけて励ましています。竜洋校の受験生も、この本部校の受験生も同じです。
「自分は一人で戦っているのではない」
「先生が気にかけてくれている」
「もう少し頑張れるかもしれない」
「このままではまだ不安だ。勉強を増やそう」

桐光教師の言葉が、どんな勇気を与えるのか。
桐光教師の言葉で、どう行動が変わるのか。
声をかけた時は、もちろん知る由もありません。

私の言葉は時にきついかもしれません。
今そこを突かれたら泣きたくなる…
そう思う子もいるかもしれません。

でも合格と不合格とを分かつ線のようなものがあるとしたら、
その線の先(合格ゾーン)へ突き飛ばして、転んじゃったとしても前にいくように、いつもいつもそう祈りながら声をかけています。

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