瓜 食(は)めば 子ども思ほゆ  栗 食(は)めば まして偲(しぬ)はゆ いづくより来りしものそ 目交(まなかひ)に もとなかかりて安眠(やすい)しなさぬ   「山上憶良

(大意)瓜を食べると,子どものことが自然に思われる。粟を食べると,いっそうしのばれる。
いったい子どもを思う気持ちはどこから来たものなのだろうか。目の前にやたらと(子どもたちの姿が)ちらついて,安眠させてくれないことよ。





世の中に 思ひあれども 子を恋ふる 思ひにまさる 思ひなきかな 「紀貫之

(大意)世の中にいろいろな感情やもの思う心はあるけれども,親が子を思う心以上に強く美しいものはない



旅人の 宿(やど)りせむ野に 霜降らば わが子 羽(は)ぐくめ 天の鶴群(たづむら)  「遣唐使の母

(大意)旅をする人が野宿する野に霜がおりたら,私の子をその羽で守ってあげて,空を飛ぶ鶴たち




あと数日! 上記の歌の意味をかみしめながら受験生を全力でサポートして参ります。