先日,私が足しげく通うコメダ珈琲に行った時のこと。
入口に見慣れない紙が貼ってありました。
❝長時間勉強をするお客様には,喫煙席へ移っていただきます❞
たしかそんなような内容だった気がします。
❝家族連れのお客さんに配慮して…云々❞と補足が書いてありました。
私のようにタバコなど1本も吸わない人にとって,仮に「喫煙席に移ってください」と言われたら,それすなわち「店を出てくれ」と言われたようなものです。
このことを家に帰ってから母に話しました。
母「まぁ長々いつまでもいる客が多いと,忙しい時に他の客が入れないからだよね。ただ,その気持ちはわかるけれど,それをあえて言う必要があるのかどうか…とは思うけどね。」
私「だよね。でもその人が【勉強をしている】と判断できる店員はいるのかね?最近ではスマホでも本でもパソコンでも勉強は出来るわけじゃん?いかにもノートとテキストを開いて…という客だけ【勉強している】と判断するのかな?勉強と調べものや読書の違いも,見た目では判断出来ないよね。」
母「それはわからないね。それに普通言えないと思うよ。『席を移ってください』なんて。」

後日同じ店に行くと,その貼り紙は無くなっていました。
でも一度その紙を見てしまった客からすれば,店主がどのような気持ちで貼り紙をしたかわからないながらも「度量の狭い人だ」とか「なんだか気分が悪くなった」と思う人もいるでしょう。もちろん「正直な人だな」と肯定的な意見もあるかもしれません。

本音は言うべきか?
正直者は損をするのか?
下手なことは言わぬが吉か?

このことは喫茶店に限った悩ましい件ではありません。
私たち塾講師は,生徒や親御さんと会話することというのが,仕事の中で大きな割合を占めています。それ故,何をどう伝えたかということはとても重要です。本当はこう思っているけれど,さすがにそれをそのまま伝えてはまずいだろうと思うこともしばしば。

でも私は自分の気持ちに出来るだけ正直に口にしています。
特に受験生や親御さんにはそれは大事なことだと思っています。
今回のコメダの店主のように,誤解をされることもあるかもしれません。
だから❝伝え方❞には十分配慮してまいります。
でも正直に思っていることを伝えていきます。

受験生のみなさん。
私に「頑張っていけば大丈夫(合格できる)」
と言われたら,それはただの応援メッセージではありません。
親御さんに喜んでもらうための営業トークでもありません。
あなた以上にあなたの合格に確信を持っている私の言葉として,ぜひ自信につなげてほしい。そして自分に厳しく勉強して自己を向上させることを怠りなく。

昨日もある受験生に正直な気持ちを伝えました。
絶対に合格して欲しいし,知って欲しいことがあったから。
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