中3生はやるべきことがたくさんあります。
学調テキストの進捗だけでなく,8月20日にある漢検の勉強が進んでいるかどうかも確かめねばなりません。今まで学調テキストや提出日の早い学校の宿題に多く時間を割いてきた受験生が多いと思いますが,漢検は想像以上に難しいので「問題集をやりきった」とか「間違えた字を一通り書き取りした」というレベルではなく,書けない字がほとんど無いとか,苦手だった【類義語】【対義語】を克服したとか,模擬テストで合格ラインを4回連続で突破したなど“確実な合格”が見える形で進める必要があります。

先日,あるSクラスの生徒が私に不安を吐露しました。
★「先生,お盆までに〇〇の宿題をやり切る自信がありません…」
彼女の目指している期限までまだ2週間以上ありますが,今取り組んでいる宿題の難易度,苦手な教科,漢検,学校の宿題の量など全てを計算すると不安になったのでしょう。当然のことですし,この子はちゃんと宿題に向き合おうとしていることがわかります。

無理そうでも,まずは目指してみることが大事です。
出来ないかもしれない目標を何度クリアしたか?
それが自信につながります。
今の段階で勉強の目標や期限を“出来そうなもの”に下方修正してしまうと,日々のペースが落ちて秋以降もっと大変な時期に踏ん張りが効かなくなります。

私は今よりもう少し体脂肪が少なかった頃は登山が趣味でした。
体力バリバリというタイプではないので,山頂にたどりつくのは相当にしんどいのです。それこそもう登るのをやめようかと何度も思うのですが,無我の境地で歩みを進めていくと、いつの間にか山頂に立っているのです。
そしてもう体力は何も残っていない,使い果たした。そういう自覚があっても,帰り道はちゃんと自分の体重を両足で支え地面を踏みしめながら,無事に下山出来るのだから不思議です。

「ダメかも?」の中には可能性が隠れています。
そして「もう限界」と思ったところから,意外とまだ頑張れるものです。

追伸
2枚目の写真の場所は,私がかつて登ったことがある《大谷崩れ》です。
何百年か前,山が大きく崩れたらしく“日本三大崩れ”のひとつだとのこと。
山崩れにも“三大~”とかあるんですね。
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Otani